こんにちは。美優です。
高野豆腐というと、地味でパサパサするなどというイメージを持っていらっしゃる方は多いはず。
食感が苦手であまり食べないという方も。
あなたも、高野豆腐は年に数回食べる程度ではないでしょうか。
でも、そんな高野豆腐は、低糖質で栄養たっぷりの美容や健康にとっても良い食材なのです。
今回は高野豆腐の誕生と原料、栄養、アレンジなどについてお伝えします。
低糖質で栄養たっぷりの美味しい高野豆腐、煮物だけじゃもったいないですよ!
目次
高野豆腐の誕生と原料について

まずは、高野豆腐の誕生と原料について見ていきましょう。
高野豆腐はどこで作られたの?
高野豆腐はどこで作られたのでしょうか。
これには2つの説があります。
1つめの説は、鎌倉時代の高野山で作られたという説です。
高野山のお寺で、僧侶が食べきれなかった豆腐を一晩外に出していたところ、翌朝、その豆腐は寒さで凍ってしまっていました。
その自然に凍っていた豆腐を溶かして食べてみると非常に美味しかったので、それ以来豆腐を凍らせて食べるようになったということです。
これが「凍り豆腐(こおりどうふ)」と呼ばれるものです。
その後、「凍り豆腐(こおりどうふ)」は、江戸時代頃から全国に広がっていきました。
2つめのの説は、同じく鎌倉時代の東北地方で作られたという説です。
料理好きと言われる戦国武将の伊達政宗が、保存食を研究していて作り出したのだそうです。
これを「凍み豆腐(しみどうふ)」と呼び、その後全国に広がっていきました。
2つの説はどちらも寒い冬に偶然できたことから、作られ始めたようです。
高野豆腐は、豆腐をカットして、凍らせて熟成させた後、干して乾燥させれば完成します。
昔ながらの製法で作ると2週間程度かかってしまうのですが、現在は機械で乾燥させるために早く作ることができます。
次に、高野豆腐の原料を見てみましょう。
高野豆腐の原料は?
高野豆腐の原料は、大豆とにがりです。
本来なら、この2つだけで作るのが、高野豆腐の昔ながらの製法です。
個人的には、できるだけ、昔ながらの製法で作られた高野豆腐を選ぶようにしています。
昔ながらの製法で作られた高野豆腐なら、添加物を気にしなくて済むからです。
安心して食べることができます。
現在市販されている高野豆腐の多くには、高野豆腐を早く戻すための膨軟剤などの添加物が使われています。
ただし、膨軟剤として重曹(炭酸水素ナトリウム)を使用している場合は、特に問題ではなさそうです。
でも、厳密にいうと、本当に安心できるものを選ぶのなら国産大豆で、膨軟剤や消泡剤などの添加物を全く使っていないものを選びたいですよね。
もともと、高野豆腐は大豆とにがりだけでできるものです。
私と同じように添加物が気になる場合は、無添加の高野豆腐を購入されることをおすすめします。
では続いて、高野豆腐の栄養を見てみましょう。
高野豆腐の栄養は?

高野豆腐は「畑のお肉」
高野豆腐は「畑のお肉」と呼ばれることがあります。
それほど、高野豆腐には、多くの植物性たんぱく質が含まれているということですね。
植物性たんぱく質の含有量は、高野豆腐1枚あたり約9.6グラムです。
また、その植物性たんぱく質のうち、約30パーセント程度が「レジスタントタンパク」と呼ばれるものです。
「レジスタントタンパク」とは?
「レジスタントタンパク」とは、「レジスタントプロテイン」とも呼ばれます。
私達の体内の消化酵素でも分解されにくいのが特徴です。
多くの食品に含まれるたんぱく質は、体内の消化酵素で分解された後、腸から吸収されます。
でも、この「レジスタントプロテイン」は分解されずに食物繊維のような働きをするのです。
このため、コレステロール値を改善するなどの効果が期待されています。
この他には次のような効果があるといわれています。
- 糖尿病の予防、改善
- 食後の中性脂肪上昇の抑制
- 心筋梗塞の予防
- 脳卒中の予防
たんぱく質は、1日の摂取量を動物性たんぱく質と植物性たんぱく質で1:1の比率で摂取するのが理想といわれています。
ですので、どちらかに偏らないように注意して摂取するのが大切です。
植物性たんぱく質を摂取する時は、高野豆腐からも摂取したいですね。
ちなみに、「レジスタントタンパク」は、そばや酒粕にも含まれていますよ。
では次に、高野豆腐のそのほかの栄養を見ていきましょう。
高野豆腐・その他の栄養は?
高野豆腐にはまだまだ多くの栄養が含まれています。
その他の栄養を挙げてみました。()内は高野豆腐1枚あたりの含有量です。
- カルシウム :約650ミリグラム (108ミリグラム)
- 亜鉛 : 約5.3ミリグラム (0.9ミリグラム)
- リン : 約880ミリグラム (146ミリグラム)
- 鉄分 : 約6ミリグラム (1.1ミリグラム)
- マグネシウム : 約120ミリグラム (20ミリグラム)
- ビタミンE : 約1.8ミリグラム (0.3ミリグラム)
カルシウム、リン、鉄分、亜鉛、マグネシウムなどの身体の調子を整えてくれるミネラルが豊富なのが嬉しいところです。
また、高野豆腐には免疫力向上や疲労回復などの効果が期待できるアミノ酸が含まれています。
さらに、記憶力アップ、認知症予防などの効果が期待できるレシチンも含まれています。
高野豆腐の魅力といえば、低糖質が挙げられますね。
高野豆腐は低糖質
高野豆腐は、1枚あたり約90キロカロリー、糖質は約0.8グラムという低糖質の食品です。
糖質は3大栄養素の一つなので、もちろん欠かすことができない必要な栄養素です。
でも、摂りすぎると肥満や糖尿病などにつながる危険性もあるため注意が必要です。
そういった意味では、芋類や穀類に比べても糖質が低い高野豆腐を上手に食生活に取り入れることで、病気の予防やダイエットに役立てられるかもしれませんね。
ちなみに、ご飯お茶碗1杯の糖質は約50グラム、食パン1枚で約50グラムです。
主食を高野豆腐に置き換える「高野豆腐ダイエット」というのも、効果があるかもしれませんね。
高野豆腐を美味しく健康的に食べましょう!

高野豆腐の戻し方いろいろ
高野豆腐を使う時、あなたはどうやって戻していますか?
高野豆腐の戻し方にもいろいろありますので、いくつか挙げてみますね。
- 50度ぐらいの温度のお湯で戻す
- 水に2~3分浸けてから、お皿に入れてラップをしたら500ワットの電子レンジで1分加熱する
- ヨーグルトに30分ぐらい浸けて戻す
- 戻さずにそのまま煮立てた煮汁で煮る
こんな風に、高野豆腐はいろんな方法で戻すことができます。
でも、ヨーグルトで戻せば少しチーズ風になるので洋風のアレンジメニューにもピッタリです!
ただし、絶対に熱湯で戻すのはやめて下さいね。
高野豆腐がぶよぶよになり、美味しくなくなってしまうので注意が必要です。
また、煮る時にも強火ではなく、弱火でコトコトと煮るようにして下さい。
高野豆腐のアレンジいろいろ
高野豆腐は、アレンジしだいでいろいろなメニューに使うことができます。
煮物やちらし寿司などは定番メニューですが、唐揚げにしたり食パンの代わりに使ってサンドイッチ風にすることもできます。
また、パウダー状にすれば、ケーキやクッキーなどのスイーツにも使うことができます。
自分でミキサーを使って高野豆腐をパウダー状にする場合は、少し大きめのそぼろ状にするのもおすすめです。
少し大きめのそぼろ状にして食感を残せば、ミンチの代わりに使うこともできますよ。
高野豆腐は、いろいろなアレンジが楽しめますね!
高野豆腐で綺麗になりましょう!

今回は高野豆腐の誕生と原料、栄養、アレンジなどについてお伝えしました。
市販されている高野豆腐には、カットされたものやパウダー状のものなど、いろんな高野豆腐があります。
あなたもぜひ、いろいろと試してみて下さいね。
高野豆腐を美味しく食べて綺麗になりましょう!
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