春になると、和菓子屋さんを彩るものといえば、桜餅ですね。
桜餅を食べる時に毎回話題になること、それは、
「桜餅の葉っぱは食べるの?食べても良いの?」
そして、それと同時に疑問に思うこと、それは、
「桜餅の葉っぱは何のため?」
ということです。
今回は、「桜餅の葉っぱは食べるの?食べても良いの?」という疑問を解決します。
「桜餅の葉っぱは何のため?」その3つの理由などについてもお伝えします。
では早速、見ていきましょう。
目次
桜餅の葉っぱは食べる?食べても良いの?
桜餅の葉っぱは、基本的には食べても大丈夫です。
食べても、食べなくても、特に決まりはありません。
桜餅の葉っぱは、食べる派と食べない派に分かれますが、あなたはどちらですか?
桜餅の葉っぱを食べる派の方の意見は、ほどよい塩気と、上品な甘さがピッタリだというのが多いようです。
でも、桜餅の葉っぱは、消化の良いものではありません。
もし、あなたが食べる派なら、食べ過ぎないように注意して下さいね。
では、桜餅の葉っぱは何のために使われているのでしょうか。
桜餅の葉っぱは何のために使われているの?
桜餅の葉っぱが使われている理由は、次の3つといわれています。
1:香りづけのため
桜餅の葉っぱが使われている1つめの理由は、香りづけのためです。
桜餅といえば、何ともいえない良い香りがしますよね。その香りづけのためには、葉っぱが欠かせないのです。
2:乾燥を防ぐため
桜餅の葉っぱが使われている2つめの理由は、乾燥を防ぐためです。
これは、他の和菓子にも共通することですが、桜餅はそのままにしておくと、乾燥して固くなってしまいます。
そこで、少しでも乾燥を防ぐために、葉っぱで包むようになりました。
3:腐敗を防ぐため
桜餅の葉っぱが使われている3つめの理由は、腐敗を防ぐためです。
江戸時代には、「桜の木が、水を綺麗にする」といわれていました。
そのため、葉っぱで包むようになったという説があります。
手で食べやすくするためじゃないの?
手で食べやすくするため、という説もあるようです。
桜餅をそのまま持つと、手にくっついてしまいますが、葉っぱで包んでいれば解消できる、という説です。
たしかに、そうですが、この理由に関しては、おそらく後から付け足されたものですね。
桜餅を手で食べるって、なかなか無いとは思いますが…普通は、黒文字という和菓子専用の道具を使います。
家に黒文字がなければ、フォークなどを使いますよね。
ところで、桜餅の葉っぱがどうやって作られているのか気になりませんか?
桜餅の葉っぱはどうやって作られているの?
桜餅の葉っぱは、桜の葉っぱを塩漬けにして作られています。
ただし、どんな桜の葉っぱでも良いわけではありません。
桜餅の葉っぱは、大島桜という桜の葉っぱを使って、作られています。
大島桜は、伊豆諸島や房総半島などに分布する桜です。
ソメイヨシノなどに比べると、白い花が咲きます。
桜餅の葉っぱは、この大島桜のまだ若い葉を摘んで、塩漬けにしています。だから、柔らかくて、食べられるんですね。
では、桜餅の香りは何の香りなのでしょうか。
桜餅の香りは何の香り?
桜餅の香りは、クマリンの香りです。
大島桜の葉っぱを塩漬けにする過程で生まれるのが、クマリンです。
でも、「クマリンって何?」と思いますよね。そこで、クマリンについても調べてみました。
クマリンとは?
クマリンとは香り成分の一種です。
クマリンは、桜餅の葉っぱの他にも、シナモンやパセリ、干し草などにも含まれています。
ポリフェノール・フェノール酸系に分類される香りです。
クマリンの独特の香りにはリラックス効果があるといわれています。
摂取し過ぎるとどうなるの?
クマリンを摂取し過ぎると、どうなるのでしょうか。
クマリンには、抗菌効果や血流改善効果があるといわれています。
でもその一方では、長期にわたって過剰摂取すると、肝臓の機能が弱くなってしまうともいわれています。
このように、クマリンには良い面と悪い面があります。
普通に桜餅を食べる程度では問題ありませんが、食べ過ぎないようにしたいですね。
参考:わかさ生活・わかさの秘密・クマリン
まとめ

今回は、「桜餅の葉っぱは食べるの?食べても良いの?」「桜餅の葉っぱは何のため?」などについてお伝えしました。
疑問は解決できたでしょうか。
そういえば、関東と関西の桜餅は、全く違いますね。最初にこのことを知った時には、衝撃でした。
あなたはどちらが好きですか?
私は断然、関西風が好きです。
でも、どちらにしても、葉っぱは、食べないですよ^^