秋の花といえば、あなたはどんな花の名前を思い浮かべますか?
お花屋さんに行くと一年中綺麗な花を見ることができます。
でも、季節ごとの花の名前を聞かれてもわからないですよね。
そこで秋の花を17種類挙げてみました。
花言葉も知っていれば、誰かに花束をプレゼントをする時にも役立ちますよ♪
今回は、秋の花の名前と花言葉を17種類ご紹介します。
秋の花といえば?50音順で並べてみました。
ぜひ、参考にしてくださいね。
秋の花といえば?名前と花言葉17種類
街や自然の中を歩いていると、季節ごとに美しい花が咲いているのを見掛けます。
また、お花屋さんには一年中綺麗な花があります。
秋には秋の花を見ることができますね。
秋の花を見ると、「あ~夏も終わったなぁ」なんて感じるもの。
そんな季節の移ろいを感じる、秋の花。
秋の花といえば?という花の名前と花言葉を15種類挙げてみました。
お花屋さんに並ぶものもあれば、公園や道に咲いているものも。
早速、順番にご紹介します。
1:オシロイバナ(白粉花)
オシロイバナは、花が咲いた後に黒い実(種子)ができる植物です。
黒い実(種子)の中には、白い粉のようなものがあるため、オシロイバナと名付けられました。
面白いのは、オシロイバナの花が咲くのは「夕方の4時頃から次の朝まで」ということ。
このため、オシロイバナの英名は「フォー・オクロック」といいます。
オシロイバナの花は一つ一つは一晩だけのもの。
でも代わる代わる咲いてくれるので、比較的長い期間美しい花を楽しむことができます。
7月頃から花が咲き始め、10月頃まで花を楽しむことができますよ。
オシロイバナ(白粉花)の花言葉
- 臆病
- 内気
- しめやかな愛情
- 恋を疑う
オシロイバナ(白粉花)の基本情報
- 学名:Mirabilis jalapa
- 和名:白粉花(おしろいばな)
- 別名:夕化粧
- 英名:Four o’clock(フォー・オクロック)
- 開花時期:7月~10月
- 原産地:南アメリカ
2:オミナエシ(女郎花)
オミナエシは、秋の七草の一つとしても知られています。
夏から秋にかけて、黄色の小さい花を傘状にたくさん咲かせます。
オミナエシが一斉に咲いている様子は、日本の秋らしい景色の一つですね。
漢字で書くと女郎花という名前です。
「女」という字が付くことから、多くの詩に詠まれてきました。
漢方では、オミナエシの根を消炎剤や利尿剤として用いることがあります。
オミナエシ(女郎花)の花言葉
- 美人
- 約束
- 親切
- はかない恋
オミナエシ(女郎花)の基本情報
- 学名:Patrinia scabiosifolia
- 和名:女郎花(おみなえし)
- 別名:粟花(あわばな)・敗醤(はいしょう)
- 開花時期:8月~10月
- 原産地:日本・東アジア
3:金のなる木
金のなる木は、「フチベニベンケイ」という名前の植物です。
一般的には「金のなる木」として販売されています。
金のなる木はベンケイソウという多肉植物の仲間。
ですので、葉っぱに厚みや丸みがあるのが特徴です。
「金のなる木」という縁起が良い名前から、贈り物としても人気がある植物です。
花言葉も縁起が良くて、嬉しいですね♪
金のなる木の花言葉
- 富
- 一攫千金
- 幸運を招く
- 不老長寿
金のなる木の基本情報
- 学名:Crassula ovata
- 和名:縁紅弁慶(ふちべにべんけい)
- 別名:カゲツ(花月)・ナリキンソウ(成金草)
- 開花時期:11月~2月
- 原産地:南アフリカ
4:キバナコスモス
キバナコスモスは、普通のコスモスよりも背丈が低く、初夏~秋にかけて、花を咲かせます。
花の色は、黄色やオレンジ、赤色の半八重咲などがあります。
赤い花の「サンセット」という品種は、日本人の橋本昌幸氏によって作られた品種として知られています。
世界で初めて作られた、赤い花のキバナコスモスです。
キバナコスモスの花言葉
- 野生美
- 幼い恋心
キバナコスモスの基本情報
- 学名:Cosmos sulphureus
- 和名:きばなこすもす
- 英名:Yellow cosmos(イエローコスモス)・Golden cosmos(ゴールデンコスモス) など
- 開花時期:9月~11月
- 原産地:メキシコ
5:キキョウ(桔梗)
キキョウは秋の七草の一つで、青紫色で、星型をした美しい花です。
日本らしい美しさが魅力で、古くから人気がありますね。
山上憶良の秋の七草の歌で「朝貎(あさがほ)の花」と詠まれているのは桔梗だという説も。
一般的に、キキョウは初夏の花のイメージがあるかもしれません。
初夏のイメージは、早咲きの品種のものが多くなったことが影響しているようです。
でも、もともとは秋の花です。
夏から秋にかけて咲くキキョウの花は青紫色だけではなく、ピンクや白の品種もありますよ。
また、花が咲く前のつぼみの形が風船に似ていることから、英名は「バルーンフラワー」といいます。
キキョウ(桔梗)の花言葉
変わらぬ愛
キキョウ(桔梗)の基本情報
- 学名:Platycodon glandiflorus
- 和名:桔梗(ききょう)
- 英名:Balloon flower(バルーンフラワー)
- 開花時期:6月~9月
- 原産地:東アジア
6:キク(菊)
キク(菊)といえば、皇室の紋章にも使われている、高貴な花です。
日本人にはとっても馴染みのある花ですよね。
原産は日本だと思いがちな菊。
もともとは奈良時代に中国から日本に入ってきた植物です。
しかも鑑賞用ではなく、不老長寿の薬草として入ってきたのです。
その後、菊作りの技術が発展。
世界に誇るべき日本ならではのキク(菊)を見ることができるようになりました。
全国各地で開かれる品評会や菊花展などで、美しい大輪の菊を見るのも良いですね。
キク(菊)の花言葉
- 高貴
- 高潔
- 高尚
キク(菊)の基本情報
- 学名:Chrysanthemum morifolium
- 和名:菊(きく)
- 英名:Chrysanthemum
- 開花時期:主に10月~11月
- 原産地:中国
7:キンモクセイ(金木犀)
キンモクセイ(金木犀)の花の良い香りで秋の訪れに気付くことってありませんか?
キンモクセイの花は、一旦咲き始めると10日~15日ぐらい楽しむことができます。
そして、花が枯れるにつれて独特の香りも少しずつ薄れていきます。
中国では、キンモクセイ(金木犀)とは呼びません。
もともと桂林に多く生えていたことから、キンモクセイは「桂花」と呼ばれます。
実際に、桂花が咲く時期には、桂林は街中が良い香りに包まれるそうですよ。
キンモクセイ(金木犀)の花言葉
- 謙虚
- 気高い人
- 初恋
- 真実
- 陶酔
- 変わらぬ魅力
- 真実の愛
キンモクセイ(金木犀)の基本情報
- 学名:Osmanthus fragrans
- 和名:金木犀(きんもくせい)
- 英名:Osmanthus(オスマンサス)
- 開花時期:9月~10月
- 原産地:中国(中国名は桂花)
8:クズ(葛)
クズ(葛)は、秋の七草のうちの一つ。
くずきりや、葛餅の材料となる葛粉で知られている植物です。
少し甘い香りがする赤紫色の花が咲くクズ(葛)。
中国では、クズ(葛)の根を漢方薬として使われてきました。
クズ(葛)の花言葉は、繁殖力の強さに由来して力強いものが目立ちます。
それにしても、くずきりや葛餅って美味しいですよね。
特に、吉野葛を使ったくずきりや葛餅は最高です!
クズ(葛)の花言葉
- 根気
- 芯の強さ
- 活力
- 恋の溜息
- 治癒
- 努力
- 思慮深い
クズ(葛)の基本情報
- 学名:Pueraria montana var.lobata
- 和名:葛(くず)
- 別名:裏見草(うらみぐさ)
- 英名:Kudzu(クズ)
- 開花時期:8月~9月
- 原産地:日本・中国・朝鮮半島
9:コウテイダリア(皇帝ダリア)
コウテイダリアは「キダチダリア」とも呼ばれる美しい花です。
花の色は、ピンクや薄紫色です。
「ダリア」の仲間に分類されますが、普通の「ダリア」とは違う表情を見せてくれます。
個人的には、普通の「ダリア」は堂々としたイメージが。
それに対して、コウテイダリアは優しいイメージに感じます。
あなたはどうですか?
コウテイダリア(皇帝ダリア)の花言葉
- 乙女の真心
- 乙女の純潔
コウテイダリア(皇帝ダリア)の基本情報
- 学名:Dahlia imperialis
- 和名:皇帝ダリア(こうていだりあ)
- 別名:キダチダリア
- 英名:Dahlia imperialis
- 開花時期:11月~12月
- 原産地:メキシコ・中米・コロンビア
10:コスモス(秋桜)
コスモスは、日本の秋を代表する花です。
このため、原産は日本だと思われがちですが、実はメキシコが原産です。
明治時代にメキシコから日本に入ってきました。
コスモスというと、山口百恵さんの歌で有名ですね。
薄紅色のイメージがあります。
でも、年々、コスモスの品種改良が進んでいます。
このため、黄色や橙色、白や赤などさまざまな色のコスモスが作られています。
また、秋以外の季節にも見られるようになりました。
可憐な見た目からは想像できない、生命力の強さが特徴のコスモスです。
なんだかカッコイイですね^^
コスモス(秋桜)の花言葉
- 少女の純潔
- 乙女の真心
- 調和
- 謙虚
- 愛情
コスモス(秋桜)の基本情報
- 学名:Cosmos bipinnatus
- 和名:秋桜(あきざくら)
- 別名:オオハルシャギク
- 英名:Cosmos(コスモス)
- 開花時期:6月~11月
- 原産地:メキシコ
11:サザンカ(山茶花)
サザンカは、秋から冬にかけてツバキ(椿)によく似た花を咲かせます。
日本が原産で、童謡や歌にも使われていますね。
漢字では山茶花と書きます。
サザンカとツバキの見分け方の一つとして、花が終わった時の様子で見分ける方法があります。
サザンカは、花が見ごろを終えると、花びらがパラパラと散っていきます。
それに対して、ツバキは花ごとポトッと落ちるのです。
このため、武士にはサザンカの方が好まれていたとか。ツバキの花ごとポトッと落ちる様子が敬遠されたようですね。
サザンカ(山茶花)の花言葉
- ひたむきに愛します
- 理想の恋
- 困難に打ち克つ
サザンカ(山茶花)の基本情報
- 学名:Camellia sasanqua
- 和名:山茶花(さざんか)
- 英名:Sasanqua(サザンカ)
- 開花時期:9月~12月
- 原産地:日本
12:サフラン(泪夫藍)
サフランといえば、パエリアなどの香辛料を思い浮かべませんか?
実は、サフランは、秋になると、とっても美しい薄紫色の花を咲かせる植物です。
江戸時代に、オランダからの船に乗って日本に入ってきました。
サフランの花が咲くと、中に赤い雌しべが見えます。
雌しべを抜き取って乾燥させると、黄金のスパイスと呼ばれるサフランになります。
独特の香りと鮮やかな色は、パエリヤには欠かせませんよね。他にも、ブイヤベース、ケーキなどに使われます。
古代ギリシャ時代から、大変貴重な植物として、着色料や染料などに使われてきたサフラン。
漢方薬としては、気持ちが明るくなったり、咳を鎮めたり、鎮静、強壮作用、風邪予防などがあります。
ただし、興奮し過ぎたりすることもあるので、注意が必要です。
サフランの花言葉
- 喜び溢れる笑顔
- 陽気
- 歓喜
- 節度の美
- 調子に乗らないで
サフランの基本情報
- 学名:Crocus sativus L.
- 和名:泪夫藍(さふらん)
- 別名:バンコウカ(番紅花)・薬用サフラン
- 英名:Saffron crocus(サフランクロッカス)
- 開花時期:10月~11月
- 原産地:地中海沿岸・小アジア・イラン・ヒマラヤ地方
13:ソバ(蕎麦)
ソバの花は、とっても可愛い真っ白な花です。
眺めているだけで幸せな気分になれそうですね。
「眺めても良し、食べても良し」のソバ。
素敵です^^
ソバの花言葉
- 幸福
- 懐かしい想い出
- 喜びも悲しみも
- あなたを救う
ソバの基本情報
- 学名:Fagopyrum esculentum
- 和名:蕎麦(そば)
- 英名:Buckwheat
- 開花時期:9月中旬~下旬
- 原産地:中央アジアから中国
14:ハギ(萩)
草かんむりに秋と書くハギ(萩)。
ハギは、まさに日本の秋を代表する花です。
秋の七草のうちの一つで、日本庭園には欠かせない植物でもあります。
「万葉集」の中でも、萩の詩が多く詠まれていますね。
ハギは、秋になるとピンク色や赤紫色のはかなげな花をチラチラと咲かせます。
ところが、見た目とは反対に生命力が強いという一面も。
また、荒れ地でも生育するハギは、家畜の飼料としても使われてきました。
枝を編んで籠を作ったり、萩の箒(ほうき)を作ることもできますよ。
ハギの花言葉
- 内気な愛情
- 思案
- 柔らかな心
ハギの基本情報
- 学名:Lespedeza bicolor var.japonica
- 和名:萩(はぎ)
- 別名:ニワミグサ(庭見草)・ハツミグサ(初見草)・シカナキグサ(鹿鳴草)・シカツマグサ(鹿妻草)
- 英名:Bush clover(ブッシュクローバー)
- 開花時期:6月~10月
- 原産地:東アジア
15:ヒガンバナ(彼岸花)
ヒガンバナというと、秋のお彼岸を思い出します。
田んぼのあぜ道などに群生し、昔は墓地の近くなどで多く見ました。
子供の頃、「綺麗な花なのになぜ寂しい名前なんだろう」と思ったものです。
ヒガンバナは、秋のお彼岸の季節になると、地中から30~50cm程度の茎をスッと伸ばして花を咲かせます。
このため、ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)という別名が。
放射状に咲く赤い花で知られていますが、最近ではさまざまな品種が見られるようになりました。
白やピンク、クリーム色や黄色などのヒガンバナもありますよ。
ヒガンバナの花言葉
- 独立
- 再会
- 情熱
- 転生
- あきらめ
- 悲しい思い出
- 思うはあなた一人
- また会う日を楽しみに
ヒガンバナの基本情報
- 学名:Lycoris radiata
- 和名:彼岸花(ひがんばな)
- 別名:マンジュシャゲ(曼珠沙華)・ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)
- 英名:Lycoris(リコリス)
- 開花時期:9月~10月
- 原産地:中国
16:ホテイアオイ(布袋葵)
ホテイアオイは、熱帯アメリカやブラジルが原産の、とっても丈夫な水草です。
紫色の美しい花を咲かせるホテイアオイ。
英名では「Water hyacinth(ウォーターヒヤシンス)」と呼ばれるようになったといわれています。
ホテイアオイは、明治時代に観賞用として日本に伝わってきた植物です。
和名の「布袋葵(ほていあおい)」という名前は、七福神の中の一人である布袋様に由来しています。
でも花言葉は、「揺れる心」・「恋の悲しみ」など、違ったイメージですね。
ホテイアオイの花言葉
- 恋の悲しみ
- 揺れる心
ホテイアオイの基本情報
- 学名:Eichhornia crassipes
- 和名:布袋葵(ほていあおい)
- 別名:布袋草(ほていそう)・ウォーターヒヤシンス
- 英名:Water hyacinth(ウォーターヒヤシンス)
- 開花時期:7月~10月
- 原産地:熱帯アメリカ・ブラジル
17:リンドウ(竜胆)
リンドウは、美しい青紫色の花を咲かせる植物です。
日本では、本州、四国、九州に自生しています。
ひっそりと静かに花を咲かせる姿が古くから日本人に好まれています。
清少納言が「枕草子」でリンドウの花の風情を詠んでいることも知られていますね。
青紫色以外に、白やピンクのリンドウも素敵です。
竜胆という漢字が使われているのは、漢方薬の名前に関係が。
中国でリンドウを漢方薬に用いたところ、大変苦かったことから竜肝(りゅうたん)という名前が付いたことが由来となっています。
リンドウの花言葉
- 寂しい愛情
- 高貴
- 悲しんでいるあなたを愛する
- 正義
- 誠実
リンドウの基本情報
- 学名:Gentiana scabra var. buergeri
- 和名:竜胆(りんどう)
- 古名:エヤミグサ(疫病草、瘧草)
- 英名:Gentian(ゲンチアナ)
- 開花時期:9月頃~10月頃
- 原産地:温帯から亜熱帯地域
まとめ
今回は、秋の花の名前と花言葉を17種類ご紹介しました。
あなたの好きな花はあったでしょうか。
50音順で並べています。
誰かに花束をプレゼントする時の参考にしてくださいね。
冬の花の花言葉については、こちらの記事をご覧ください。