ぬか漬けの栄養成分表をチェックすると、多くの栄養素が含まれていることがわかります。

ぬか漬けは野菜などの食材をぬか床に漬けることによって栄養価が高くなるといわれているのです。

まさに、ぬか漬けは野菜がパワーアップする不思議な伝統食!

今回は、そんなぬか漬けの栄養成分などについてお伝えします。

きっと、ぬか漬けの素晴らしさを再認識できますよ。

「忙しくてぬか漬けに挑戦できない!」

そんな時は、さまざまな栄養素やタンパク質を手軽に摂取できる「サン・クロレラA(粒)」がおすすめです。

ぬか漬けの栄養成分表をチェック!

樽に入ったぬか漬けのイラスト

まずは、ぬか漬けの栄養成分表をチェックしてみましょう!

ここでは、わかりやすく「きゅうり」を例に挙げて比較表にしてみました。

きゅうりの栄養成分比較表(可食部100gあたり)

単位塩漬けぬか漬け
エネルギーkcal14 16 27
水分g95.4 92.1 85.6
タンパク質g1.0 1.0 1.5
脂質g0.1 0.1 0.1
炭水化物g3.0 3.7 6.2
カリウムmg200 220 610
ビタミンKμg34 46 110
ビタミンB1mg0.03 0.02 0.26
ビタミンCmg14 11 22
食塩相当量g0.0 2.5 5.3
きゅうりの栄養成分比較表(可食部100gあたり)

上の表できゅうりの栄養成分をチェックしてみると、生の状態や塩漬けに比べてぬか漬けの栄養価がアップしているのがわかります。

例えば、カリウムビタミンK生のきゅうりに比べて3倍以上になっています。

ビタミンC1.5倍以上になっていますね。

そして注目すべきはビタミンB1の増加です。

きゅうりをぬか漬けにすると、ビタミンB1は生のきゅうりに比べて約9倍にもなっています。

このように、栄養成分表をチェックしてみると、ぬか漬けは生の野菜や塩漬けに比べて、ビタミンB1をはじめとするさまざまな栄養価が高くなることがハッキリとわかりました。

※漬けている時の温度や時間などによって栄養価がアップする割合は異なります。

ぬか漬けは野菜がパワーアップする不思議な伝統食

お皿に盛った野菜のぬか漬け

まさに、ぬか漬けは野菜がパワーアップする不思議な伝統食!

野菜などの食材をぬか床に漬けると、ぬか床の原料である米ぬかなどの栄養素が食材の中に入り込むのです。

つまり、食材本来の栄養素米ぬかなどの栄養素が一緒に摂取できる食べ物になるということです。

不思議ですね。

米ぬかに含まれる栄養素についてはこちらの記事をご覧ください。

また、ぬか床は、食材の栄養価がアップするだけでなく、独特の旨味も作り出してくれます。

そのために欠かせないのが乳酸菌の力です。

乳酸菌が大活躍!

野菜を漬けたぬか床

ぬか漬けは発酵食品。

ぬか床の中では、野菜に付着した乳酸菌が徐々に増加していきます。

そしてある程度の時間が経過すると発酵が始まるのです。

程よく発酵したぬか床には、多くの乳酸菌が生きています。

なんと、ぬか床1gあたりに約10億個もの乳酸菌が生きているというデータも!

ぬか床の中で増えた乳酸菌は、ぬか漬け独特の旨味を作り出していきます。

乳酸菌といえば酸っぱい味をイメージしますね。

乳酸菌は酸っぱい味と同時に深みのある旨味も作り出すのです。

また、乳酸菌にはぬか床の中に雑菌などが繁殖するのを抑えてくれる働きも。

ぬか床の中では乳酸菌が大活躍してくれているということです!

ちなみに、ぬか漬けに含まれる乳酸菌は植物性乳酸菌

動物性乳酸菌を含む食品の代表といえばヨーグルトではないでしょうか。

ヨーグルトにも、ぬか漬けと同様に酸味がありますね。

ぬか漬けに含まれる植物性乳酸菌生きたまま腸まで届くといわれていますよ。

ぬか漬けを食べることで、腸内環境を整える働きが期待できるのです。

ですのでお漬物を食べるなら、美味しくて植物性乳酸菌をたっぷりと摂取できるぬか漬けがおすすめです。

ただし、ぬか漬けを食べる時には注意点もあります。

ぬか漬けを食べる時の注意点

ぬか漬けに使う粗塩

生野菜や塩漬けよりも栄養価がアップするぬか漬け。

とっても魅力的な食品ですが、一方で塩分含有量が増えることも確認できます。

ぬか漬けは漬物です。

塩が使われているので食べ過ぎには注意が必要です。

ぬか漬けを食べ過ぎて、塩分の過剰摂取にならないように気をつけてくださいね。

ぬか漬けの塩分についてのこちらの記事も参考にしてください。

⇒ぬか漬けの塩分を控えめにする2つの方法とは?工夫しだいで健康的に!

まとめ

ぬか床の材料

今回は、ぬか漬けの栄養成分などについてお伝えしました。

ぬか漬けの素晴らしさを再認識していただけたでしょうか。

ぬか漬けは、野菜がパワーアップする不思議な伝統食!

日本人として大切にしたい食文化ですね。

参考:実況出版編修部(2019年)『オールガイド 食品成分表 2019』実教出版株式会社