ぬか漬けって塩分なしで作れるの?
いえいえ、塩分をまったく使わずにぬか漬けを作るのはムリです。
なぜなら、ぬか床に塩を入れるのにはちゃんと理由があるのです。
へぇ~、塩分なしで作るのはムリなんだ。
あなたもぬか床に塩を入れる理由が気になりませんか?
ということで、今回は「ぬか漬けを塩分なしで作るのはムリ!?」というお話です。
ぬか床に塩を入れる理由を知ればきっと納得していただけるハズ。
どうぞ最後までご覧ください。
ぬか漬けを塩分なしで作るのはムリ!?
あなたは「ぬか漬けを塩分なしで作れたらいいなぁ…。」と思ったことがありませんか?
「塩分が気になるのでぬか漬けの塩分をできるだけ減らしたい!」
たしかに塩分はできるだけ減らしたいですよね。
でも、ぬか漬けを塩分なしで作るのはムリなのです。
あくまでも私の知る限りです。
特殊な技術や塩分を多く含む食材を使えば、塩分なしでぬか漬けを作ることができるのかもしれませんが…。
でもそれじゃ本来のぬか漬けとは違う気がするにゃん。
でも塩分を控えたりすることはできます。
例えば、私が作るぬか漬けも一般的なぬか漬けに比べるとかなり塩分を控えて作っているし。
つまり、伝統的な日本のぬか漬けを作るために塩を使うのは必須です。
そして、ぬか床に塩を入れるのにはきちんと理由があります。
では、なぜぬか床に塩を入れるのでしょうか。
ぬか床に塩を入れる理由を2つご紹介します。
ぬか床に塩を入れる2つの理由
ぬか床に塩を入れる理由は次の2つです。
- 野菜などの食材の細胞を壊して脱水するため
- ぬか床の中の雑菌の増加を防ぐため
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1:野菜などの食材の細胞を壊して脱水するため
ぬか床に塩を入れる1つめの理由は「野菜などの食材の細胞を壊して脱水するため」です。
塩で食材を脱水状態にする
ぬか床に塩を入れると、そのぬか床に漬けた野菜などの食材の表面の細胞膜が破壊されます。
そして細胞膜が破壊された食材からは水分が出てきます。
脱水状態になった食材には乳酸菌や酵素が入りやすくなる
塩によって脱水状態になった野菜などの食材。
水分が抜けた分、ぬか床の乳酸菌や酵素が入り込みやすくなるのです。
そして、食材の中に入り込んだぬか床の乳酸菌や酵素の働きによって旨味たっぷりのぬか漬けが出来上がります。
言い換えれば、塩には野菜などの食材の旨味を引き出す効果があるということです。
また、ぬか漬け以外のお漬物を作る時にも塩を使いますね。
ぬか漬けと同じように塩を使うことで、調味料などの味が染み込みやすくなります。
「原形質分離」や「塩ごろし」と呼ぶ状態にする
ちなみに、野菜などの食材の細胞膜が破壊されて水分が出てくることを「原形質分離」と呼びます。
また「塩ごろし」と表現されることもあります。
塩を使って、食材を「原形質分離」や「塩ごろし」との状態にすると、ぬか漬けが美味しく作れるということです。
2:ぬか床の中の雑菌の増加を防ぐため
ぬか床に塩を入れる2つめの理由は「ぬか床の中の雑菌の増加を防ぐため」です。
菌が増加しないということは乳酸菌も増えない?
塩をぬか床に入れることで、ぬか床の中の雑菌の増加を防ぐことができます。
「あれっ?菌が増加しないということは乳酸菌も増えないってこと?」
たしかに心配になりますね。
乳酸菌は塩に強い菌です。
ですので、ぬか床に塩を入れても死滅することがありません。
塩を入れても乳酸菌は減らない
塩を入れても、ぬか床の中の乳酸菌は減りません。
塩を入れることで必要のない雑菌の繁殖を抑えつつ乳酸菌を増やすことができるのです。
塩の効果は凄いにゃん!
ぬか床に塩が足りないと乳酸菌の活動が弱まったり、雑菌が繁殖しやすくなるので注意をしてください。
2つの理由からわかっていただけるように、塩の力があってこそのぬか漬けです。
つまり、塩を入れないとぬか漬けを作ることは無理だということです。
とはいえ、やはりぬか漬けの塩分は気になりますよね。
できれば塩分は控えたいものです。
そこで、ぬか漬けの減塩に挑戦してみるのはいかがでしょうか。
塩分なしはムリでも減塩ならできる
塩分なしでぬか漬けを作るのはムリでも、ぬか漬けの減塩ならできます。
しかも簡単な方法で塩分を控えることができますよ。
減塩に挑戦できるのも、手作りのぬか漬けの良いところですね。
ぬか漬けの塩分を控えるためには、漬け方や食べ方に工夫をしましょう。
ぬか漬けの塩分を控える具体的な方法はこちらの記事を参考にしてください。
⇒ぬか漬けの塩分を控えめにする2つの方法とは?工夫しだいで健康的に!
まとめ
今回は「ぬか漬けを塩分なしで作るのはムリ!?」というお話でした。
塩分をまったく使わずにぬか漬けを作るのはムリです。
ぬか床に塩を入れる理由は次の2つです。
- 野菜などの食材の細胞を壊して脱水するため
- ぬか床の中の雑菌の増加を防ぐため
ぬか漬けを塩分なしで作るのはムリだということが納得していただけたでしょうか。
ちなみに、私が作る「心と身体が喜ぶぬか漬け」は塩分控えめのぬか床で作っています。
普通の量を食べるなら塩分を気にしすぎる必要はありませんよ。
作り方は下記の記事で詳しくご紹介しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。